ダリ和傘復元プロジェクトの絵付けを担当しました。

スペイン、フィゲラスにあるダリ劇場美術館。
シュールレアリズムの巨匠であるサルバドール・ダリの生誕、終焉の地フィゲラス。この街にダリ自身が創設したダリ美術館があります。
古い劇場を改築して１９７４年にオープンしたこの美術館には、ダリ自身の作品の他に、ダリが収集した日本美術の展示もされています。
その中の一点。ダリがにプレゼントされ日本より持ち帰った和傘。ダリ自身が使用していた写真も残っている巨大な番傘の復元プロジェクトが進められましたが、（株）日根野勝治郎商店は絵付けの担当いたしました。
劣化が進み、展示に耐えられなくなったため、原寸大のレプリカ製作が行われましたが、美術館より動かすことが出来ない為、写真から草稿を起こし何回ものチェックの後、特注和紙に絵付けをし、柄の繋がりを持たせるために和紙を張った後にさらに絵付けをしました。
完成したものは２０１６年６月３０日に京都市美術館で開催されたダリ展のオープニングイベントの為に来日された現館長に渡されました。